自宅で超簡単!アガーで作る!手作りみかん缶ゼリー
今日は、マカロンではありませんが、自宅で簡単ゼリーのレシピです。
ゼリーは安いし、早くて簡単にできるので、うちではよく作ります。
超簡単なので、お子様と一緒に、ぜひご家庭でやってみてほしいと思います。
ゼリーはゼラチンで固めるの?って思うかもしれませんが、アガーを使います。
ゼラチンより触感が良く、ツルンと柔らかくて、のど越しが良いゼリーになります。
誰でも超簡単!みかん缶ゼリーの作り方
みかん缶ゼリーの材料
- みかん缶1缶(または2缶)
- 100%オレンジジューズ1リットルパック
- グラニュー糖 100~150gくらい
- アガー 25~30gくらい
ちなみにガラスの容器は、コストコのティラミスが入っていたガラスカップを使ってます(笑)
アガーは近所の業務用スーパーアミカで入手しました。
アガーとは?
アガーの原料は海藻類です。
スギノリやツノマタなどの紅藻類の海藻から抽出される多糖類(カラギーナン)や、
比較的気温の高いヨーロッパで栽培もしくは自生している常緑植物のカロブという樹の種子から抽出する多糖類(ローカストビーンガム)が原料となっています。
カロブの樹はマメ科の植物で、日本では「イナゴ豆」とか「カロブ豆」、「キャロブ」という名で呼ばれています。
アガーはそれらの抽出物を原料としています。
みかん缶ゼリーの作り方
- みかん缶を開けて、シロップとみかんを分ける(シロップのグラム数を測っておく)今回は2缶使いました。
- みかんを半分くらいにちぎってカップに分けて入れておく
- 片手鍋にシロップとオレンジジュース100%を全部入れる(シロップ350g+ジュース1000ml)
- アガーとグラニュー糖を混ぜておく(アガー25g~30g グラニュー糖100~150g)
- シロップとオレンジジュースを沸騰寸前まで加熱する
- アガーとグラニュー糖を入れて混ぜる
- やけどしないよう注意してカップに注ぎ込む
- 冷蔵庫で冷やして待つ
アガーは海藻から作られる凝固剤
アガーとは海藻を原料としたゼリーの素のこと。
粉末状になっており、ゼリー・プリン・水ようかんなどを作るときに使われます。
同じようなゼリーの素にゼラチン・寒天がありますが、これらと比べてアガーは透明度が高く、ぷるんと弾力のある独特の食感になります。
ちなみにマカロンのフィリングは、ゼラチンを使います。
どちらも凝固剤ですが、マカロンはゼラチンの方が適していると思います。
アガーの使い方
アガーの粉は、グラニュー糖などに混ぜて、沸騰寸前(90度)のお湯や果汁、ジュースなどに さっと振り入れて 手早くかき混ぜます。
常温に冷まして 冷蔵庫へ入れて約2時間すれば 出来上がり。
口に入れるとツルンとした食感がゼリーは美味しいですよね。
ゼラチンも寒天もゼリーやプリンを固める凝固剤ですが、
同様にツルンとしたのどごしの食感のデザートの凝固剤としてアガーが利用されます。
アガーを使ったものの仕上がりは、ゼラチンや寒天を使ったものよりも透明感が高く、
美しい光沢のある表面で、柔らかで、ふるふるで、なめらかな食感のデザートに仕上がります。
アガーのカロリーや主な成分
アガーのカロリーは5gで約16kcl
主な成分は食物繊維と糖質(炭水化物)とナトリウムです。
海藻は海の藻類の中でも海水中の硫黄をたくさん含んでいます。
特にアガーの原料となる紅藻郡は、海の硫黄をよりたくさん含んだ硫黄栄養物の一つで、
硫黄を含んだ水溶性の食物繊維を成分に含んでいます。
食物繊維は抗酸化作用、抗凝血作用などの薬理効果に期待されているほか、
腸内の有害物質を吸着してスムーズに排便を促す効果があると言われます。
アガーの特性
ゼラチンや寒天に比べると、透明感を高く仕上げることができ、光沢の美しさを演出することができます。
原料が無味無臭、無色透明なので、どんな素材にも風味の邪魔をすることもないし、
素材の色合いもしっかり出すことができます。
ゼラチンと寒天の間くらいの食感です。
常温で固まり、常温のままでも溶けないので、お土産に持ち運ぶにも便利です。
- 海藻由来のゼリーの素
- アガーは甘さが無い
- 高い透明度と光沢で寒天よりやわらかく固まり、プリン、ゼリー状になる。
- 無味無臭で 素材の風味を損なわない
- おいしくて、使いやすい
- 原料に色がなく無色透明に仕上がるので、アガーを使って固めると素材の色合いをしっかり出すことができる
- 90度以上で溶け込む(ほぼ沸騰状態
- 60度以下の常温で固まる
- 常温でも型崩れしません
スプーンですくったときに離水するのもアガーの特徴
固まったゼリーをスプーンで崩すと離水するのもアガーの特徴です。
離水とはゼリーなど蓋を開けた時にほんの少し表面にでているゼリーの液体のことです。
食べている最中もスプーンですくった後に出てくる液体です。
ゼリーのこの離水した状態があるから瑞々しく美味しく、
ゼラチンだとこの離水感が少ないのが特徴ですね。
離水の原因は液体をゼリー状に固める濃度、温度、形態などが原因となります。
アガーは形態が崩れることで離水が起こります。
固めたあとスプーンですくったりせず、ゼリーの形を変えない分には、アガーで作ったものの離水は少ないです。
しかしタッパーなどの容器にまとめて作り、すくってグラスに入れて提供しようとすると離水します。
なので、小分けして保存する必要があります。
アガーとゼラチンや寒天との違い
アガーはゼラチンや寒天と同じようにゼリーやプリンを固める凝固剤ですが、
アガーもゼラチンも寒天もそれぞれ原料が違い、食感、素材の色、凝固する温度などが違います。
アガーもゼラチンも寒天もそれぞれの特性を活かし、相性の良いデザートに利用されます。
アガー/ゼラチン/寒天 比較 | 原材料 | 溶ける温度と、固まる温度 |
アガー | スギノリやツノマタなどの紅藻類海藻類 | 溶ける温度90度 30~40度の常温で固まる |
ゼラチン | 牛や豚の皮のコラーゲン | 溶ける温度50~60度 20度以下で固まる |
寒天 | テングサ オゴノリなどの海藻 | 溶ける温度85℃~93℃ 33℃~45℃で固まる |
ゼラチンは牛や豚の骨や皮に含まれているコラーゲンが原料
色は透明感のある薄い黄色をしています。
スーパーでは粉状のものが、一般的に売られていますが、製菓では基本的に板ゼラチンを使うことが多いです。
分量が分かりやすい事と、使い勝手が良い事が理由です。
ゼラチンを使用したものはぷるぷる、ふわふわとした食感で、口溶けがよいと言われます。
マカロンでは、フィリングの中にアクセントとして、ゼリー状の素材を
小さく切って入れることで、クリームの中にもう一つの味を加えることが出来ます。
その場合溶けだすと困るので、少し固めにする必要があります。
ゼラチンの使用用途は、ゼリーやプリンやババロア、そして泡と馴染む性質があるのでムースやマシュマロ、グミなとによく利用されます。
ゼラチンの注意点は、アガーと異なり、固めるときは、20℃以下の温度でなければ固まらず、通常冷蔵庫に入れて固めなければなりません。
また固まった後も常温の中に出しっぱなしにしておくと溶けてしまいます。
寒天
寒天の原料はテングサやオゴノリなどの海藻です。
寒天を使用したものは歯切れがよく、アガーやゼラチンのように透明感や弾力ななく、ほろっと崩れなめらかな食感が特徴ですね。
色は白濁でアガーやゼラチンと比べて最も凝固力が強く、わずかな量で多くの液体を固めることができます。
そのため水ようかんや杏仁豆腐などと相性がよく利用されます。
固まる温度はアガーと同じように常温。常温と言っても40~50℃でも固まります。
また固まった後も常温の場所において置いてもとけることはありません。
寒天もスーパーなどで購入できます。
寒天ゼリーもマカロンのフィリングに使えると思いますが、触感はゼラチンの方が良いかなーと思います。
アガーの上手な使い方
ゼリーやプリンなどを固める凝固剤にはゼラチンや寒天もありますが、
透明感のあるふるふると柔らかくなめらかなゼリーなどには、アガーを凝固剤に使うのがおすすめです。
ちなみにパンナコッタはゼラチンを使うのが一般的ですが、アガーでも良いと思います。(※パンナコッタは卵を使わない牛乳プリンのようなヤツw
プリンの上にゼリーなら見栄えも良く、2層の味が楽しめるのでお勧めです。(若干めんどくさいけど (笑)
パンナコッタの上にコーヒーゼリーと生クリームとか乗せたら美味しそうだな~
というわけで、僕が作ってみたいゼリーの候補を書いてみる。
アガーを使って自宅で作ってみたいレシピの候補
- グレープフルーツゼリー
- 桃缶ゼリー
- ミックスフルーツゼリー
- ぶどうゼリー
- カットいちごとイチゴミルクのゼリー
- 杏仁豆腐ミルクプリン
- コーヒーゼリー アラモード
- 牛乳&生クリームみかんゼリー
- パンナコッタ(牛乳プリン)
- 抹茶ミルクプリン
- パイナップル缶ゼリー
- タピオカミルクティゼリー
- カルピスとナタデココゼリー
- 野菜ジュースゼリー
作り方:テキトーなジュース90度まで沸かして、グラニュー糖とアガー混ぜて溶かす。フルーツを入れた容器に注ぎ入れて冷やす。
アガー使用時の注意点
アガーをよく使いますが、たまに失敗することもあります。
アガーは60℃以下の常温で固まりますが、入れ方を間違えると固まらなかったり、
半分固まって半分固まっていない!なんてことがあります。(触感がとても悪い)
砂糖を使用するものは砂糖にアガーを混ぜて液体に加えるとダマになりにくいです。
砂糖を使用しないものなら、液体を攪拌しながら少しずつアガーを混ぜて加熱すると、
ダマができづらくアガーを液体に完全に溶かすことができます。
アガーの使用量は液体全体の量に対して1~2%程度が一般的ですが、
(業務用スーパーで買った)JFDAのジェフアガーLだと、1000ml~1500mlのゼリーに20~30gのアガーを使用します。
この中にはグラニュー糖の量も含まれます。
味の薄いジュースだと100~200gくらいグラニュー糖を加えるので、その分も加味しましょう。
ダマになる!? アガーが固まらない原因とは
アガーはダマになりやすく、ダマになってしまうと加熱してもアガーが完全に解けず、上手に固めることができなくなってしまいます。
アガーは必要な分量をグラニューなどと混ぜて、90℃以上に加熱した液体に混ぜ入れて、アガーを完全に溶かします。
アガーは完全に液体に溶けないと固まりづらくなります。
また液体を完全に沸騰させてしまうと、これもまた固める強度が落ちてしまう原因になり、ダマになったり、固まらなかったりします。
液体を加熱するときの温度は、沸騰寸前で止めること!
たまに失敗しますので、気を付けましょう!
使用上の注意
- レモン果汁など酸味のあるものは、火を止めてから加えること。一緒に煮立てると固まらなくなることがあります。
- ヨーグルト、乳酸飲料等を加えると固まらなくなる。
アガーを利用したものは、常温で固まり始めるため、
固まりかけている途中で揺らしたりすると、それが固まらない原因になることもあります。
固めている最中は静かに置いておくようにしましょう。
固まる温度や時間について
アガーは30~40℃くらいの常温(60度以下)で固まります。
冷して30分くらい経つと固まりだします。
完全に固まる時間は型の大きさによって異なります。
急いでいる場合は氷水をはったボールに型をつけて冷やしたり、
粗熱がとれてから冷蔵庫に入れると20分くらいで固まり、時間を短縮することができます。
僕は早く食べたいので、試食分だけ冷凍庫に入れて急速冷却して食べますが、
たまに冷凍庫に入れっぱなしにして忘れてしまいます(笑)
アガーの代用
アガーの代用はゼラチンや寒天で代用できますが、寒天は凝固力が強いのと素材が白濁しているので、
ゼラチンがあるならゼラチンを代用にする方がおすすめです。
水ようかんなど透明感を求めないものなら寒天でも問題はありません。
寒天では絶対代用できないというわけではありません。ゼラチンにしても寒天を代用するにしても、
体を固める分量や温度はそれぞれ違いますので、使用する素材の特性を把握して代用してください。
自宅で超簡単!アガーで作る!手作りみかん缶ゼリーまとめ
- ゼリ―を作るときはアガーを使いましょう
- ゼリー1000~1500mlに対してアガーは20~30g使う
- アガーは業務用スーパーなどで入手可能
- アガーはダマになりやすい。90度くらいで溶ける。沸騰、温度に注意
- アガーは砂糖に混ぜていれる
- 酸味があるものレモン果汁などは沸騰寸前で火を止めて入れましょう
- ゼリーは2層にすると可愛くてお勧め
- 沸騰しすぎると固まらなくなる
- アガーは常温で固まる
- 試食分を冷凍庫に入れたら忘れずに取り出すこと!!(笑)